不動産担保おまとめローンとは?5つのメリットとデメリットを解説!

投稿日:2025年4月1日

「複数のローンで毎月の返済が厳しい。不動産担保ローンで1つにまとめたい。」
「不動産を担保にしたおまとめローン、どこがいいの?」

このように考えていませんか?

この記事では、不動産を担保にしたおまとめローンについて、プロが分かりやすくご案内します。

この記事の作成者

大石 奈津子Natsuko Oishi

【資格】賃金業務取扱主任者
大手金融機関でローンアドバイザーとして8年、大手保険会社で5年、これまで金融業界一筋でキャリアを積んで参りました。今までの経験と知識を生かしてお客様へのきめ細やかなサポートを行って参ります。

不動産を担保にしたおまとめローンとは?

不動産担保ローンの会社(銀行やノンバンクなどの金融機関)が提供する複数の借入を一本化し、返済額や管理の負担を軽減できるローン商品のことです。

他のおまとめローンとの違い

各金融機関はおまとめローンを用意しており、金利や借入可能額、申込条件が異なります。

他のおまとめローンとの違いは次の通りです。

  • おまとめローンの違い
種類 金利 借入可能額 主な申込条件
不動産担保おまとめローン 年1%〜15% 数百万円~10億円 担保不動産の有無、年齢、安定収入、信用情報など、
銀行のおまとめローン(無担保) 年3%〜15% 10万円~1,000万円 年齢、安定収入、信用情報、借り換え・一本化限定など
信販会社のおまとめローン(フリー・多目的) 年4.5~18.0% 10万円~500万円 年齢、安定収入、信用情報など
消費者金融のおまとめローン 年3%〜18% 500万円~800万円 年齢、安定収入、信用情報、借り換え・一本化限定など

申込条件は似ていますが、銀行は審査が厳しいです。

金利の低さや借入限度額の大きいことから、不動産担保型のおまとめローンを利用する方は多いです。

銀行とノンバンクの不動産担保おまとめローンの違い

不動産を担保にしたおまとめローンには、銀行のサービスとノンバンクのサービスがあります。

違いは次の通りです。

  • 銀行とノンバンクの不動産担保おまとめローンの違い
項目 銀行 ノンバンク
金利 低い 銀行より高い
審査 厳しい 銀行より緩い
融資限度額 ~1億 ~10億
審査のスピード 1週間~ 最短即日
手数料 無料~3%(2.2%が多い) 無料~5%
保証人の有無 必要な場合が多い 不要の場合が多い

ノンバンクは比較的審査に通りやすく、スピーディです。

銀行は金利や手数料が比較的低めです。

銀行やノンバンクによって項目の内容に違いがありますので、利用する場合はご確認ください。

不動産を担保にしたおまとめローンの5つのメリット

それぞれご案内します。

【メリット①】低金利で借り換えできる

不動産担保おまとめローンの金利は年1%〜15%程度です。

金利は金融機関によって異なりますが、ノンバンクより銀行の方が金利が低いです。

消費者金融系のカードローンの場合は3%〜18%程度です。

【メリット②】毎月の返済額や総返済額を減らせる

低金利の不動産担保おまとめローンに借り換えた結果、毎月の返済額や総返済額を大きく減らすことができます。

借り換えによっていくら減るかは、金融機関に相談したときに、シミュレーションをしてもらってください。

同じ借入額、返済期間でも、毎月の返済額や総返済額が減ります。

  • 借入残高200万円、返済期間が10年の場合
ローンの種類 金利 毎月の返済額と返済総額
カードローン 年14% 毎月の返済額 約3.1万円
返済総額 約373万円
不動産担保おまとめローン 年3% 毎月の返済額 約1.9万円
返済総額 約232万円

この場合、不動産担保おまとめローンの方が、毎月の返済額が約1.2万円、総返済額が約141万円少ないです。

【メリット③】管理しやすくなる

複数の借入先があると、その分、返済日・金額・金利を管理する手間が増えます。

インターネットで振り込んだり、自動引き落としにしたりしておけば手数料は無料ですが、ATMを利用すると、手数料が発生します。

借入先を1つにまとめることで、こうした手間や余計な費用が無くなります。

【メリット④】返済期間を延長できる

不動産担保ローンの返済期間はカードローンに比べると長いです。

  • 不動産担保おまとめローン:1年~35年
  • カードローン:5年程度(明確な返済期限はない)

不動産担保おまとめローンの返済期間は、調整することができます。

返済期間が長いと毎月の返済額が減りますが、トータルの返済額は増えます。

収入に応じて返済計画を組んでください。

【メリット⑤】借入れ上限額が大きい

担保とする不動産の価値に応じて、借入れ可能額は数百万円〜数億円まで変化します。

一方、消費者金融のおまとめローンの借入れ可能額は1万円〜800万円です。

不動産の担保価値によっては、不動産担保おまとめローンを利用しても、手元にいくらかの現金が残ることがあります。

不動産を担保にしたおまとめローンの4つのデメリット

詳しくご案内します。

【デメリット①】不動産を失うリスクがある

ローンの返済が滞った場合、担保物件を失います

理由は、金融機関が競売手続きを経て現金化することで、ローン残債の返済に充てるためです。

特に、現在住んでいる家を担保にした場合は、住む家を失うリスクがあります。

これは銀行でもノンバンクでも同じです。

リスクを踏まえて、無理のない範囲で借りるようにしてください。

【デメリット②】総支払額が増える可能性がある

返済期間を延ばすと、利息が増え、総支払額が増えます。

  • 総支払額が増える例
金利 返済期間 借入額 利息 総返済額
年利3% 10年 1,000万円 159万円 1,159万円
年利3% 20年 1,000万円 332万円 1,332万円

同じ借入額、同じ金利でも、返済期間を20年にすると、総額が173万円増えます。

【デメリット③】諸費用がかかる

カードローンの場合、借入や返済時に手数料がかかることがありますが、1回あたり数百円程度です。

不動産を担保にしたおまとめローンでは、次のような諸費用がかかります。

  • 諸費用の例
費用 内容 相場
事務手数料 金融機関に支払う手数料 融資額の1%~5%
保証料 借り手の返済を保証するための費用 融資額の0.5%~2%
印紙税 契約書に貼る印紙にかかる税金 数百円~数万円
火災保険料 再度契約することがある 年間1万円~3万円
鑑定費用 不動産の価値を鑑定する費用 5万円~15万円
登記費用 所有権や抵当権を登録 5万円~10万円
司法書士報酬 登記手続きに必要な費用 5万円~10万円

借入総額に応じた%、一律料金などのパターンがあります。

金融機関によって費用が異なりますので、事前に確認をしてください。

【デメリット④】審査が厳しく時間がかかる

カードローンの場合は即日利用できるサービスがありますが、不動産担保ローンの場合は最短でも融資に2日かかります。

次の内容を審査するためです。

  • 担保不動産の評価
  • 申込者の返済力(安定収入、信用情報など)

審査にかかる期間の目安は次の通りです。

  • 銀行:数週間から1ヶ月以上
  • ノンバンク:最短2日~1週間程度

ノンバンクでは不動産の価値を重視しており、審査に通りやすいです。

銀行ではどちらも慎重にチェックします。

ですので、一日でも早く借りたい場合はノンバンクをご検討ください。

ただし、ノンバンクは銀行に比べて金利が高いです。

不動産担保型のおまとめローンに対応している金融機関3社

ご案内します。

①丸の内AMS

丸の内AMSの対応エリアは、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県です。

対応エリアを限定しているため、審査は最短2日と非常にスピーディーです。


大石
融資対象者は法人・個人事業主と個人です。
  • 丸の内AMSのポイント
借入可能額 500万円〜最大5億円
審査期間 最短2日
年齢制限 20歳以上
対応エリア 東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県
金利 年3.8%〜

②AGビジネスサポート

AGビジネスサポートは、「アイフル」の関連会社で全国に対応しています。

融資対象者は、法人または個人事業主と限定的です。

  • AGビジネスサポートのポイント
借入可能額 100万円〜最大5億円
審査期間 最短3日
年齢制限 なし
対応エリア 全国
金利 年2.49%〜8.99%

③東京スター銀行

東京スター銀行は、個人を対象とし、全国に対応しています。

ただし、年齢制限があります。

  • 東京スター銀行のポイント
借入可能額 100万円〜最大1億円
審査期間 最短4日
年齢制限 申込時に満20歳以上69歳以下で、完済時に84歳以下
対応エリア 全国
金利 年2.75%〜7.25%

不動産担保ローン会社でおまとめローンを借りる5つの手順

詳しくご案内します。

【手順①】金融機関を選ぶ

金融機関によって借入条件が異なるため、次の項目を比較して選びます。

  • 金利
  • 借入限度額
  • 審査基準
  • 返済期間
  • 審査期間
  • 「おまとめ」への対応可否

ご案内したように、銀行は金利が低いですが、融資までに時間がかかります。

ノンバンクは金利が高いですが、比較的早く融資を受けられます。

あなたの状況に応じて、適した金融機関を選んでください。

【手順②】仮審査の申し込み

仮審査では、次の情報を伝えます。

  • 希望する借入額
  • 担保にする不動産の情報
  • ローンの有無や金額
  • 勤務先、年収

など

オンラインや電話で申し込みをしてから、当日~1週間程度で結果が通知されます。

期間は金融機関で異なります。

仮審査に通過すると、本審査に進むことができます。

【手順③】本審査の申し込み

本審査では、次のような詳細な書類の提出が求められます。

必要書類
  1. 申込書・同意書
  2. 担保となる不動産関連の書類
  3. 本人確認書類
  4. 収入・納税を証明する書類
  5. 借入中のローンを示す書類

融資額と金利は、次の情報で決定まります。

  • 不動産の評価額
  • 信用情報
  • 収入状況

銀行では数週間~1ヶ月程度かかります。

ノンバンクでは即日~数日で完了します。

【手順④】契約締結の手続き

本審査を通過した後、ご案内した必要書類を金融機関に提出し、契約手続きを行います。

契約内容には、融資額・金利・返済期間が明記されています。

後でトラブルにならないように細かくチェックしてください。

契約内容に納得すれば、署名・捺印を行い、契約が成立します。

【手順⑤】融資実行

契約が完了すると、新しい借入先から、これまで利用していたカードローン会社への振り込みが行われます。

その後、新しいローン(不動産担保おまとめローン)の返済がスタートします。

なお、融資実行後は、登記変更手続きが行われます。

登記変更手続き
  1. 新しい金融機関での抵当権設定
  2. 旧金融機関の抵当権抹消
  3. 法務局での登記申請

この手続きは、通常は金融機関が司法書士に依頼して行われます。

不動産を担保にしたおまとめローンまとめ

ノンバンクの不動産担保おまとめローンは、低金利でスピーディに利用できますが、不動産を失うなどのデメリットがあります。

利用を検討する際は、金利などの借入条件を比較してください。

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