「不動産担保ローンの本審査に落ちる確率は?」
「不動産担保ローンの本審査に落ちる原因は?」
このような不安を抱えていませんか?
不動産担保ローンはどのくらいハードルが高いか、気になりますよね。
このページでは、不動産担保ローンの本審査に落ちる確率、本審査に落ちる原因をプロが分かりやすくご案内します。
目次
不動産担保ローンの本審査に落ちる確率
不動産担保ローンの本審査に落ちる平均確率は公開されておらず、一概に言えません。
不動産担保ローンの難易度は、金融機関の審査基準や申込者の状況によって異なります。
参考までに、4種類のローンを審査が通りやすい順番に並べると次の通りです。
- カードローン
- 自動車ローン
- 不動産担保ローン
- 住宅ローン
住宅ローンは金額が最も大きく、返済期間が最も長いため、ハードルが最も高いです。
不動産担保ローンは住宅ローンより難易度が低いですが、自動車ローンやカードローンより難易度が高いです。
不動産担保ローンの審査の流れと本審査の項目
不動産担保ローンの審査の流れと本審査の項目の2つをご案内します。
不動産担保ローンの審査の流れ
- 申し込み
- 仮審査
- 本審査
- 契約
- 融資
不動産担保ローンの審査の流れはこの通りです。
申し込みは金融機関の窓口やインターネットでできます。
仮審査とは、金融機関の担当者との事前手続きのことです。
本審査の項目は後述します。
契約する内容は次の通りです。
- 借入金額
- 返済期間
- 利率
本審査に通れば、指定した銀行口座に振込が行われます。
不動産担保ローンの本審査の項目
- 担保とする不動産の価値
- 返済能力
- 信用情報
それぞれ詳しくご案内しますね。
【項目①】担保とする不動産の価値
金融機関が貸し倒れを回避するために審査をします。
貸し倒れとは、金融機関が貸した資金を回収できなくなることです。
金融機関は不動産の担保価値を、土地と建物に分けて評価します。
土地の価値を決める要因は次の通りです。
- 広さ
- 形状
- 方角
- 地盤
- 接道条件
- 周辺環境
建物の価値を決める要因は次の通りです。
- 建築年数
- 耐震性
- 管理の状態
- デザイン性
- 眺望
【項目②】返済能力
金融機関が万が一担保不動産の価値が下がっても、申請者がローンを返済できるかを確認するために審査をします。
金融機関が確認する項目は次の通りです。
- 収入
- 勤続年数
- 雇用形態
収入が十分にあっても安定していない場合は、不動産担保ローンの本審査に落ちる可能性があります。
非正規雇用だと不安定だと判断されることがあります。
非正規雇用の具体例は次の通りです。
- アルバイト
- 派遣社員
- 自由労働者
【項目③】信用情報
金融機関が申請者がローンの返済を確実にするかを確認するために審査をします。
信用情報とは、クレジットヒストリー(クレヒス)とも呼ばれ、これまで行ってきた金融取引に関する履歴や情報のことです。
例えば、クレジットカードの利用履歴やローンの返済状況です。
不動産担保ローンの本審査に落ちる7つの原因
それぞれ詳しくご案内しますね。
【原因①】担保不動産の評価が低い
これが原因で落ちるのは、申請者がローンを返済できなくなった場合に、金融機関が担保不動産を売却しても資金を回収できないからです。
担保不動産の価値は先ほどご案内した要因で決まります。
土地や建物に問題がなくても、景気の影響を受けて、担保不動産の価値が下がる場合があります。
【原因②】担保不動産の権利関係に問題がある
これが原因で落ちるのは、申請者がローンを返済できなくなった場合に、金融機関が担保不動産を売却できない可能性があるからです。
担保不動産の権利関係の問題は次の通りです。
- 二番抵当
- 共有名義
二番抵当とは、一つの不動産に二番目に設定される抵当権のことです。
抵当権とは、申請者がローンを返済できなくなった場合に、金融機関が担保とした土地や建物をもって弁済を受ける権利のことです。
金融機関が担保不動産を売却した場合、第一抵当権者から順に返済されます。
そのため、二番抵当では不動産担保ローンの本審査に落ちる可能性があります。
共有名義とは、複数の人が一つの不動産を共同で所有していることです。
共有名義の不動産は、まとめて売却するのが難しいため、不動産担保ローンの本審査に落ちる可能性があります。
【原因③】借入希望額が高すぎる
これが原因で落ちるのは、申請者がローンを返済できなくなった場合に、金融機関が担保不動産を売却しても資金を回収できないからです。
不動産担保ローンは通常、不動産価値の6割〜8割程度が上限に設定されます。
- 不動産価値が2,000万円の場合、借りられるのは1,200〜1,600万円程度です。
【原因④】税金の滞納がある
これが原因で落ちるのは、金融機関が「申請者はローンの返済も滞納する可能性がある」と判断するからです。
勤め人であっても、天引きされる所得税と住民税以外の税金の滞納に注意してくださいね。
税金の滞納があってもブラックリストに載りませんが、納税証明書の提出を求められる場合があります。
【原因⑤】返済能力に問題がある
これが原因で落ちるのは、万が一担保不動産の価値が下がった場合、金融機関が資金を回収できないからです。
返済能力に問題があると判断されるのは次の通りです。
- 収入が低い
- 非正規雇用
- すでに多くの借り入れがある
返済比率は高くても40%です。30%以内が理想的です。
返済比率とは、年収に占めるローンの年間返済額の割合のことです。
【原因⑥】信用情報に傷がある
これが原因で落ちるのは、金融機関が申請者はローンの返済を滞納する可能性があると判断するからです。
これまでにクレジットカードやローンの支払いの滞納があると、ブラックリストに載ってしまいます。
ブラックリストとは、滞納や債務整理によって返済能力に問題ありと判断された状態のことです。
ブラックリストに載ってしまうと、不動産担保ローンの本審査に落ちる可能性が上がります。
【原因⑦】書類に不備がある
これが原因で落ちるのは、金融機関が申請者の本審査を進められないからです。
また、信頼性が疑われる可能性があるからです。
虚偽の申告と見なされないためにも、必要書類は正確で丁寧に記入してくださいね。
不動産担保ローンの本審査に落ちないための3つの対策
それぞれ詳しくご案内しますね。
【対策①】借入希望額を下げる
理由は、金融機関は担保不動産の価値と返済能力を超える融資を行わないからです。
借入希望額を不動産価値の6割程度、返済比率を3割程度に設定すると、不動産担保ローンの本審査に通る確率が上がります。
【対策②】対象エリアの金融機関を選ぶ
理由は、不動産担保ローンでは現地調査が必要になる場合があるからです。
金融機関によっては複数回、現地調査するため、営業エリアから外れた不動産は敬遠されます。
担保不動産があるエリアの金融機関を選ぶことで、不動産担保ローンの本審査を通過する確率が上がる場合があります。
【対策③】他の借り入れを整理する
理由は、金融機関は返済比率が高い申請者に融資を行わないからです。
例えば、カードローンは不動産担保ローンの申請する前に完済してしまった方が、本審査に通る確率が上がります。
不動産担保ローンの本審査に落ちた場合の3つの対処法
それぞれ詳しくご案内しますね。
【対処法①】他の金融機関で申請する
理由は、金融機関によって審査基準が異なるからです。
ひとつの金融機関で審査に落ちても、他の金融機関では審査に通る可能性があります。
一度不動産担保ローンの審査に落ちてしまっても、手間はかかりますが諦めずに他の金融機関も検討してくださいね。
銀行以外の金融機関である「ノンバンク」は、銀行と比べて審査が柔軟です。
【対処法②】他の不動産を担保にする
理由は、担保不動産の評価が上がれば、審査に通る可能性があるからです。
一度不動産担保ローンの審査に落ちてしまっても、他の不動産があるなら、担保にすることを検討してみてください。
複数の不動産を担保にすることもできます。
【対処法③】他のローンを検討する
理由は、不動産担保ローンよりも審査が通りやすいローンがあるからです。
例えば、不動産担保ローンの審査に落ちた方でも、カードローンは審査が柔軟なので通る場合があります。
ですが、不動産担保ローンのように低金利で大きな金額を借り入れできるローンは他にありません。
不動産担保ローンの本審査に落ちる確率に関するまとめ
不動産担保ローンの本審査に落ちる確率は公開されていないため、明言できません。
ですが、落ちる原因を把握し対策を講じれば、審査に通る確率は上がります。
もし他社で断られても、丸の内AMSなら対応できる場合があります。
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