家を担保にお金を借りる審査の3つの基準と通過するためのポイントを解説

投稿日:2025年5月21日

「家を担保にお金を借りる場合の審査基準を知りたい」
「審査を通すポイントは?」

このように考えていませんか?

この記事では、家を担保にお金を借りる場合の審査について、プロが分かりやすくご案内します。

この記事の作成者

融資部 部長
浜崎 雷Rai Hamazaki

【資格】管理業務主任者、宅地建物取引士
お客様の大切な所有不動産の評価を最大限に、ゆとりある生活のサポートをさせていただきます。「お客様の明日のために、今日、自分は何ができるか」を考え、日々奮闘しています。

家を担保にお金を借りる審査の前に、知っておきたい3つの知識

審査の前に、まずは、不動産担保ローンについてご案内します。

不動産担保ローンの仕組み

不動産担保ローンとは、不動産を担保とすることで、お金を借りられる仕組みのことです。

自宅などの家は、担保にすることができます。

住宅ローンが残っている二番抵当でも審査に通ることがあります。

また、総量規制の対象外ですので、借入できる金額に年収は関係ありません

なお、自宅を担保に借入する仕組みにリバースモゲージがありますが、このページでは取り扱っていません。

リバースモゲージとは
    自宅を担保にしてお金を借りる仕組み。通常のローンと異なり、毎月の返済は不要で、借主が死亡した後や契約終了時に自宅を売却して一括返済する。

参考)日本貸金業協会ホームページ

借入上限額

不動産担保ローンの借入上限額は数十万円~数億円で、担保不動産の評価額によって決まります。

上限の目安は評価額の6〜8割です。

ただし、住宅ローンが残っている場合は、その残債分、上限額は低いです。

例えば、自宅の評価額が3,000万円で、住宅ローン残債が1,300万円ある場合、評価額は1,700万円、借入れ上限の目安は1,020万円~1,360万円です。

条件は金融機関で違いますので、事前に条件を比較してください。

より詳しくは「不動産担保ローンの評価額」をご覧ください。

住宅ローンとの違い

違いは次の通りです。

  • 不動産担保ローンと住宅ローンの違い
項目 不動産担保ローン 住宅ローン
目的 資金使途は自由 住宅の購入
担保 所有する土地や家 購入する家
借入額 数百万円~数億円 数千万円
金利 3%~13% 0.5%~2%

住宅ローンは、住宅の購入だけにしか使えませんが、不動産担保ローンは、幅広い用途に使うことができます

家を担保にお金を借りるための3つの審査基準

金融機関は、貸し倒れを防ぐために審査を行っています。

貸し倒れとは、金融機関が貸した資金を回収できなくなることです。

審査基準は次の通りです。

それぞれご案内します。

【審査基準①】担保となる不動産の価値

担保となる不動産の価値とは、公示地価や路線価などを元に算出された不動産の評価額のことです。

住宅ローンが残っている場合は、残債を差し引いて、評価をします。

より詳しくは、こちらの「不動産担保ローンの評価額の計算方法」でご案内していますので、チェックしてみてください。

【審査基準②】基本属性

基本属性とは、申込者の年齢・勤務先・年収・勤続年数です。

金融機関はこれらの情報で、貸し倒れリスクの高低を判断しています。

年収が高いと加点されますが、勤続年数が短い場合は減点されます。

【審査基準③】信用情報

信用情報とは、次のような過去の金融取引を記録した情報のことです。

  • ローンの返済状況
  • クレジットカードの利用履歴

過去に延滞や債務整理がある場合は、審査に通らない可能性があります。

長期間きちんと返済している場合は、信用力が高いと評価されます。

審査をする人必見!家を担保にお金を借りる4つのデメリット

それぞれご案内します。

【デメリット①】不動産を失うリスクがある

ローンの返済が滞ると、担保にした不動産を差し押さえられる可能性があります。

融資の返済ができない状態になると、金融機関は、担保にした不動産を競売手続きを経て現金化して、回収するからです。

自宅を担保にしている場合でも、例外ではありません。

自宅を失わないために、事前に確実に返済できる計画を立ててください。

【デメリット②】総支払額が増える可能性がある

返済期間が延びると、利息が増えるため、総支払額が増えます。

  • 総支払額が増える例
金利 返済期間 借入額 利息 総支払額
年利5% 10年 1,000万円 273万円 1,273万円
年利5% 20年 1,000万円 584万円 1,584万円

同じ借入額で、同じ金利であっても、返済期間が20年になると、総支払額は311万円増加します。

【デメリット③】諸費用がかかる

不動産担保ローンの契約で発生する諸費用は、次の通りです。

  • 諸費用の例
項目 内容 費用
事務手数料 金融機関に支払う手数料 借り入れ額の1〜3%程度
登録免許税 登記手続きに必要な税金 融資額の0.4%程度
司法書士への報酬 登記手続きに必要な費用 3万円~5万円
収入印紙代 契約書に貼付する印紙代にかかる税金 数千円〜数万円
火災保険料 必要に応じて契約する 数万円~
鑑定費用 不動産の価値を鑑定する費用 数万円~

金融機関によって費用が異なります。

金利と諸費用を事前に確認してください。

【デメリット④】審査に時間がかかる

不動産担保ローンの審査日数は、金融機関で異なります。

  • 銀行:数週間から1ヶ月以上
  • ノンバンク:最短即日から1週間程度

銀行の審査時間が長い理由は、申込者の信用情報・返済能力、担保不動産の評価を行うためです。

ノンバンクでは不動産の価値を重視するため、審査が早く通りやすいです。

ただし、銀行より金利が高いため注意が必要です。

家を担保にお金を借りる審査の流れ

それぞれご案内します。

【流れ①】金融機関を選ぶ

不動産担保ローンの審査は、銀行とノンバンクで異なります。

  • 銀行とノンバンクの比較
項目 銀行 ノンバンク
審査の厳しさ 厳しい ゆるやか
審査スピード 1週間〜2週間 最短2日
金利 低め(1%~9%) 高め(2%~13%)

銀行は金利が低い反面、審査が厳しく時間がかかります。

ノンバンクは銀行より金利が高いですが、審査が柔軟で通過しやすいです。

急いでいる方や収入が不安定な方、信用情報に不安がある方は、ノンバンクをご検討ください。

【流れ②】仮審査を申し込む

仮審査では、次の情報をもとに融資の可否が簡易的に判断されます。

仮審査で伝える情報
  1. 希望する借入額
  2. 担保にする不動産の情報
  3. ローンの有無や金額
  4. 勤務先、年収

自宅のローンを完済している場合は、「ローン残高証明書」や「返済予定表」の提出は不要です。

オンラインで仮審査を申し込むことができる金融機関があり、ノンバンクの中には最短当日に審査結果が出るところがあります。

【流れ③】本審査を申し込む

本審査では、次の必要書類を提出します。

必要書類
  1. 申込書・同意書
  2. 担保となる不動産関連の書類
  3. 本人確認書類
  4. 収入・納税を証明する書類
  5. 借入中のローンを示す書類

仮審査とは異なり、申込者の信用情報や不動産の価値が正確にチェックされます。

銀行では審査に数週間から1ヶ月、ノンバンクでは最短当日から1週間程度で完了します。

【流れ④】契約を締結する

本審査に通過したら、金融機関と正式な契約を結びます。

契約前には、内容をしっかり確認してください。

契約内容でチェックすること
  1. 金利
  2. 返済方法
  3. 返済期間
  4. 遅延損害金
  5. 担保設定内容

返済方法にはいくつか種類があり、選び方によって毎月の返済額や総返済額が変わります。

  • 返済方法の違い
返済方法 内容
元利均等返済 毎月の返済額が一定
元金均等返済 初期の返済額が多く、徐々に減る
元金一括返済 期間中は利息のみ支払い、満期に元金を一括返済

遅延損害金とは、返済が遅れたときに発生するペナルティです。

不動産担保ローンでは、年率20%以内に設定している金融機関が多いです。

【流れ⑤】融資を受ける

契約が完了すると、融資金は指定口座に振り込まれます。

その後、担保となる不動産に「抵当権設定登記」が行われます。

これは、金融機関が不動産を担保として確保するための法的な手続きです。

登記の手続きは、金融機関が依頼した司法書士が代行します。

家を担保にお金を借りる審査を通過するための3つのポイント

それぞれご案内します。

【ポイント①】ノンバンクを選ぶ

ノンバンクは、銀行に比べて審査が柔軟でスピーディで、不動産の価値を重視しているからです。

収入が不安定な自営業者や年金生活者でも、担保にする家の担保価値が高ければ審査に通る可能性があります。

金利は銀行より高いですが、「住宅ローンが残っているけど、借りられるか?」とお考えなら、ノンバンクをご検討ください。

【ポイント②】必要書類を不備なく準備する

書類に不備があれば、審査に通りません。

提出前に内容を見直したり、家族にチェックしてもらったりしてください。

判断に迷ったら、金融機関に確認してください。

【ポイント③】審査直前の転職や退職は控える

勤続年数は「安定した収入があるかどうか」を判断する材料です。

審査直前に転職や退職をすると、勤続年数がリセットされ、収入の安定性が確認できずに審査に落ちたり、借りられる金額が減ったりする可能性があります。

転職を予定している場合は、審査後に行うことをご検討ください。

家を担保にお金を借りる審査に通りやすい金融機関4社

融資を受けられるかどうかではなく、家(自宅など)の審査に対応している金融機関をご案内しています。

①丸の内AMS

丸の内AMSは、住宅ローンの返済中で、二番抵当の家でも融資の審査に対応しています。

また、相続した自宅が共有持分でも、最大限の評価をしています。

代表者が多くのメディア出演をしているため、信頼感があります。

  • 丸の内AMSのポイント
融資期間 最短2日~
金利 年3.8%〜
借入可能額 500万円〜最大5億円
対応エリア 東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県

②つばさコーポレーション

つばさコーポレーションは不動産担保ローン専門のノンバンクです。

家の住宅ローンが残っていても、不動産担保ローンの審査に対応しています。

  • つばさコーポレーションのポイント
融資期間 最短即日~
金利 年4%~15%
借入可能額 要問合せ
対応エリア 全国

③アサックス

アサックスは東証に上場している不動産評価ローン専門のノンバンクです。

自宅を担保にした融資に対応しています。年齢制限はありません。

  • アサックスのポイント
融資期間 最短3日~
金利 年1.95%~7.80%
借入可能額 300万円~10億円
対応エリア 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県

④トラストホールディングス

トラストホールディングスは最短即日で融資を受けられるノンバンクです。

自宅を担保にした融資に対応しています。

返済が滞った場合に相談すると、その時点での返済プランを作成しています。

  • トラストホールディングスのポイント
融資期間 最短即日~
金利 年3.45~7.45%
借入可能額 100万円〜10億円
対応エリア 全国

家を担保にお金を借りる時の審査まとめ

ノンバンクは銀行より審査が柔軟でスピーディで、通過しやすいです。

ただし、家を担保にすると、住む場所を失うなどのデメリットがありますので、利用前にしっかり把握してください。

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