高齢者でも借りれる5つのローンと融資を断られた場合の5つの対策

投稿日:2025年6月12日

「高齢者でも借りれるローンはある?」
「高齢者だからと借入を断られた…。他に方法は無いかな?」

このように考えていませんか?

この記事では、高齢者でも借りれるローンと断られた場合の対策について、プロが分かりやすくご案内します。

この記事の作成者

融資部 部長
浜崎 Hamazaki

【資格】管理業務主任者、宅地建物取引士
お客様の大切な所有不動産の評価を最大限に、ゆとりある生活のサポートをさせていただきます。「お客様の明日のために、今日、自分は何ができるか」を考え、日々奮闘しています。

高齢者でも借りれるローンはあるが…

高齢者でも借りられるローンはあります。

※このページでは65歳以上の人を高齢者としています

ですが、年齢制限が設定されているローンは多いです。

その理由は、高齢者は収入が少なく、「返済不能になる可能性が高い(貸し倒れリスクが高い)」と金融機関が判断しているからです。

例えば、500万円を年利5%で借りた場合、返済期間によって、毎月の返済額は次のように異なります。

  • 30年返済の場合:約 26,841円/月
  • 10年返済の場合:約 53,033円/月

年金暮らしの70歳で上記の金額を返済し続けるのは、人によってはかなり厳しいはずです。

金融機関はこうした情報をもとに審査しています。

高齢者でも借りれる5つのローン

  • ローンの種類
種類 年齢制限
①不動産担保ローン 制限が無い金融機関がある
②リバースモーゲージ 60歳~80歳
③消費者金融のカードローン 70歳未満
④銀行のカードローン 70歳未満
⑤地方銀行のシニア向けローン 75歳未満

「借りやすさ」「借りられる金額の多さ」「制限している年齢の高さ」を基準に、順番に5つのローンを掲載しています。

それぞれご案内します。

【種類①】不動産担保ローン

項目 内容
対応している金融機関 銀行、信用金庫、信用組合、ノンバンク
金利 年0.9%~15%程度(金融機関によって異なる)
融資可能額 数十万円~数億円(土地の評価額の60~80%)

不動産担保ローンとは、不動産を担保とすることで、お金を借りられる仕組みのことです。

ノンバンクでは、年齢制限を設けていないことが多いですが、銀行では、70歳以上の高齢者を対象外としているところが多いです。


浜崎
丸の内AMSでは年齢制限はありませんので、高齢者の方も遠慮なくご相談ください。

金融機関による違いは次の通りです。

  • 金融機関による違い
項目 銀行 ノンバンク
金利 低い 銀行より高い
融資可能額 数重万円~数億円 数重万円~数億円
審査のスピード 1週間~ 最短即日
審査 厳しい 銀行より緩い
年齢制限 70歳未満が多い 制限がないケースが多い

メリットは次の通りです。

メリット
  1. 自宅を売却せずに住み続けられる
  2. 土地の評価額の60〜80%の資金を借りられる
  3. 高額融資が可能
  4. 金利が低い
  5. 自宅や家族・親族の土地も担保にできる

仮に、家の評価が3,000万円の場合、1,800万円~2,400万円の融資を受けられる可能性があります。

デメリットは次の通りです。

デメリット
  1. 不動産を失う可能性がある
  2. 諸費用がかかる
  3. 審査に時間がかかる

返済ができなくなると、金融機関が競売手続きを経て現金化します。

自宅を担保にする場合は、住む場所を失うリスクがあります。

高齢者もOKの会社を探す場合は、こちらの「ゆるいわけじゃないが、審査が通りやすい不動産担保ローン会社11社」をご覧ください。

【種類②】リバースモーゲージ

項目 内容
対応している金融機関 大手銀行、地方銀行、信用金庫など
金利 年3%前後
融資可能額 数十万円~数億円(土地の評価額の50~60%)

リバースモーゲージとは、自宅を担保にして、老後資金を借りられるローンのことです。

生きている間は利息のみを返済し、死亡後に自宅を売却して元本を一括返済します。

契約時の年齢を60〜80歳と設定していることが多いです。

メリットは次の通りです。

メリット
  1. 自宅に住み続けながら資金を確保できる
  2. 土地の評価額の50〜60%の資金を借りられる
  3. 毎月の返済は利息のみで負担が軽い

仮に、家の評価が3,000万円の場合、1,500万円~1,800万円の融資を受けられる可能性があります。

デメリットは次の通りです。

デメリット
  1. 自宅を失う可能性がある
  2. 相続人の同意が必要
  3. 地価下落により借入可能額が減る
  4. 資金不足になることがある

この他、夫婦の共有名義やエリア、構造制限で利用できない場合があります。

様々な制約や手続き、融資のスピードを考えると、不動産担保ローンの方がメリットが大きいです。

ただし、比較する点が多岐に渡りますので、金融機関に相談した上で、どうされるかをご判断ください。

【種類③】消費者金融のカードローン

項目 内容
対応している金融機関 消費者金融
金利 年3%~18%程度
融資可能額 数万円~800万円

消費者金融のカードローンとは、最短即日で利用できる無担保ローンのことです。

多くの消費者金融は、申込み時の年齢を70歳未満としていますが、年金生活者でも申し込むことができます。

メリットは次の通りです。

メリット
  1. 即日融資が可能
  2. 保証人や担保が不要

デメリットは次の通りです。

デメリット
  1. 金利が高い
  2. 総量規制の対象

総量規制とは、借り手の年収の3分の1を超える貸付を原則禁止とする貸金業法にもとづく制度です。

借入できる金額の上限の目安は、1年間で入ってくる年金の3分の1ということです。

金利は高いのですが、短期間で利用すれば、総返済額を少なくできます。

例えば、100万円を12%の利率で借りた場合、次のように異なります。

  • 返済期間による返済額の違い
返済期間 毎月返済額 総返済額 利息総額
1年 88,486円 1,061,832円 61,832円
2年 47,088円 1,130,112円 130,112円
3年 32,134円 1,156,824円 156,824円

入ってくる年金を考えて、計画的にご利用ください。

【種類④】銀行のカードローン

項目 内容
対応している金融機関 大手銀行、地方銀行
金利 年2%~14%程度
融資可能額 数万円~800万円

銀行のカードローンとは、銀行の個人向けローンのことです。

多くの銀行が、申込み時の年齢を70歳未満としています。

メリットは次の通りです。

メリット
  1. 消費者金融より低金利
  2. 即日~利用できる金融機関がある
  3. 総量規制の対象外

融資までの日数は銀行によって異なります。

デメリットは次の通りです。

デメリット
  1. 審査が厳しい
  2. 融資に数日~かかる

総量規制の対象外ですが、銀行は返済が滞るような貸出しはしませんので、その面では安心です。

【種類⑤】銀行のシニア向けローン

項目 内容
対応している金融機関 地方銀行、大手銀行
金利 年3%~14%
融資可能額 数十万円~300万円

銀行のシニア向けローンとは、高齢者が利用できる地域限定の専用ローン商品のことです。

多くの地方銀行が、申込み時の年齢を75歳未満としています。

大手銀行にもシニア向けローンはありますが、地方銀行の方が充実しています。

メリットは次の通りです。

メリット
  1. 年齢制限が緩い
  2. 年金収入でも借りられる
  3. 総量規制の対象外

デメリットは次の通りです。

デメリット
  1. 利用地域が限定的
  2. 借入上限が低い

総量規制の対象外ですが、銀行は返せる範囲の金額などを厳しく審査をします。

そのため、年金生活の場合は、借りられる金額は低めですし、断られることもあります。

最寄りの銀行に相談してみてください。

高齢者でも借りれるローンを断られた場合の5つの対策

それぞれご案内します。

【対策①】生活福祉資金貸付制度を利用する

生活福祉資金貸付制度とは、市区町村の社会福祉協議会が窓口となる無利子、もしくは低金利の公的融資制度のことです。

借入可能額や返済期間は資金の種類ごとに異なります。

  • 資金の種類ごとの借入可能額と返済期間
資金の種類 借入金額 返済期間
総合支援資金 最大60万円 原則1年以内(最長2年)
福祉資金 最大580万円 原則3年以内(状況により延長可)
教育支援資金 入学費用最大50万円 原則10年以内
不動産担保型生活資金 最大月30万円 最長10年(状況により異なる)

メリットは次の通りです。

メリット
  1. 無利子または低金利で借りられる
  2. 長期の返済期間が設けられている
  3. 用途に応じた借入が可能

デメリットは次の通りです。

デメリット
  1. 審査に時間がかかることがある
  2. 借入可能額が低い制度が多い
  3. 連帯保証人が必要なケースでは、立てないと利息が発生する

あなたが利用できるのはどの資金なのか、最寄りの社会福祉協議会の窓口でご相談ください。

自宅など、担保にできる不動産がある場合は、不動産担保ローンを利用するとスピーディですし、多くの融資を受けられる可能性が高いです

【対策②】生命保険契約者貸付を利用する

生命保険契約者貸付とは、契約中の生命保険の解約返戻金を担保にして、保険会社からお金を借りられる制度のことです。

借入可能額の目安は、解約返戻金の70%〜90%程度です。

メリットは次の通りです。

メリット
  1. 保険を解約せずに資金を確保できる
  2. 審査が不要で、信用情報に記録されない
  3. 任意のタイミングで返済できる

一括返済期限の設定がないため、任意のタイミングで返済できます。

デメリットは次の通りです。

デメリット
  1. 借入額と利息が解約返戻金を超えると、保険が失効する可能性がある
  2. 未返済の貸付金があると、将来の保険金から差し引かれる

金利は年2%〜6%で、カードローンよりは低いです。

ただし、返済せずに長期間放置すると利息が積み重なり、解約返戻金が減ってしまいます。

生命保険に加入している方は、窓口にお問い合わせください。

【対策③】連帯保証人を立てて再申し込みする

「連帯保証人が必要」という理由で融資を断られた方は、安定した収入があるお子様やご親族に、依頼してみてください。

保証人がいる分、申込者の信用力が補完されるため、ローン審査に通りやすくなります。

メリットは次の通りです。

メリット
  1. 審査に通りやすくなる
  2. 保証人の分、借入上限が上がることがある

デメリットは次の通りです。

デメリット
  1. 返済が滞ると保証人がリスクを負うことになる
  2. 家族や親族間でトラブルになるリスクがある
  3. 連帯保証人の同意を得るのが難しい

【対策④】不動産の売却を検討する

自宅や空き家を売却すれば、売却益が出ます。

メリットは次の通りです。

メリット
  1. 多額の現金を一括で得られる
  2. ローンの審査や返済負担が不要

デメリットは次の通りです。

デメリット
  1. 住み替えが必要になる
  2. 査定や契約手続きに時間がかかる

売却価格の目安は、「路線価×土地の面積+建物の評価額」で算出できます。

ただし、売却時には税金や仲介手数料がかかりますし、住み替えのための費用がかかります。

不動産売却の会社と相談して、最終的にいくらが手元に残るかを把握してから、進めてください。

繰り返しになりますが、不動産がある場合は、スピーディでメリットの多い不動産担保ローンをご検討ください。

【対策⑤】生活保護の申請を検討する

生活保護とは、生活が困窮した場合に、最低限の生活費を国から受け取れる制度のことです。

支給額の目安は次の通りです。

支給額の目安
  1. 高齢者の単身世帯で月約7万円~13万円程度
  2. 夫婦2人世帯で月約15万円~18万円程度

支給額は地域によって異なります。

生活保護を受けるには、次の条件を全て満たす必要があります。

  • 収入が最低生活費に満たない
  • 売却できる資産や貯金がない
  • 親族から経済的な援助が見込めない

メリットは次の通りです。

メリット
  1. 無理なく生活を維持できる
  2. 医療費や介護費が一部支給対象になる
  3. 返済義務がない

デメリットは次の通りです。

デメリット
  1. 自由に使えるわけではない
  2. 生活レベルや資産に関する制約がある

役所のケースワーカーが、遊興費(パチンコなどのギャンブル)や贅沢品の購入ではなく、生活費として使われているかをチェックしに来ます。

貯金もできません。

それでも、すべての手段が難しい場合は、「最後の支援策」として生活保護の申請を検討してください。

高齢者でも借りれるローンのまとめ

高齢者でも借りれるローンは複数ありますし、断られても、公的制度や不動産、生命保険を活用するといった選択肢があります。

ご自身の状況に合った選択肢を確認してださい。

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